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妊娠しづらい

なかなか妊娠しない・
妊娠しづらいかも…
とお悩みの方へ

なかなか妊娠しない・妊娠しづらいかも…とお悩みの方へ健康な男女が避妊をせずに性交渉を持てば、1年以内に約8割が、2年以内に約9割が妊娠すると言われています。
つまり残りの1~2割は、その期間で妊娠に至らないということになります。
「妊活をしているのになかなかうまくいかない」「そもそも妊娠しづらいのかも」というお悩み・ご不安がございましたら、ぜひ一度当院にご相談ください。

妊娠しづらい人の特徴とは?

ここでは、一般的に妊娠しづらいと思われる人の特徴についてご紹介します。

35歳以上

男女とも、年齢を重ねるにつれて妊娠しにくくなります。女性の妊孕性(妊娠のしやすさ)は30歳くらいから徐々に、35歳から明らかに低下します。男性の場合も、35歳くらいから緩やかに低下していきます。

何らかの月経異常がある

月経周期が長い(39日以上)・短い(24日以内)、月経期間が長い(8日以上)・短い(2日以内)、経血量が極端に多い・少ないといった月経異常がある場合、不妊の原因となる排卵障害などの疑いが強まります。

生理痛がひどい

ひどい生理痛が続く場合、不妊の原因となる子宮内膜症の疑いがあります。経血の排出が適切になされないことで、生理痛が悪化します。特に以前より悪化した等の変化がある場合、注意が必要です。

開腹手術・性感染症の既往がある

虫垂炎や腹膜炎の手術、帝王切開の後遺症として、子宮頸管の癒着・卵管閉塞などが起こることがあります。また、クラミジア感染症の放置も、卵管への炎症の拡大や卵管閉塞を招き、不妊の原因となります。

肥満・急激な体重減少

肥満は、代謝異常を招き、無排卵などの排卵障害を引き起こすことがあります。また無理なダイエットは、無月経の原因となります。適正体重の維持を意識し、太っている場合も無理なダイエットは控えましょう。

喫煙・飲酒

過度の喫煙・飲酒はいずれも、不妊の原因となります。女性だけでなく、男性にも同じことが言えます。受動喫煙にも気をつけましょう。

【男女別】妊娠しづらい原因

不妊の原因は、人によって異なります。医療機関を受診しない限り、その原因を特定するのは困難です。
代表的な原因について、ご紹介します。
なお、男女共通の原因としては、加齢・心理的影響などが挙げられます。

女性の場合

排卵因子

排卵にかかわる因子です。高プロラクチン血症や多嚢胞性卵巣症候群などのホルモン異常、無理なダイエット、精神的ストレスなどの排卵リズムの乱れがこれに該当します。

卵管因子

クラミジア感染症の放置による卵管の閉塞、腹部手術・子宮内膜症による卵管周囲の癒着などが挙げられます。
卵管が狭くなったり詰まったりすると、卵子と精子が出会いにくくなり、妊娠の成立が難しくなります。

子宮因子

子宮因子とは、子宮の構造や内膜の状態が妊娠に影響する場合を指します。子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、アッシャーマン症候群などは、受精や着床の妨げとなることがあります。

頸管因子

子宮頸部の炎症や手術によって、頸管粘液の粘膜量が少なくなると、精子の子宮への貫通が妨げられることがあります。頸管粘液は排卵期に精子の移動を助ける重要な役割を果たすため、量や性状が妊娠に大きく影響します。

免疫因子

免疫因子とは、体内で精子を異物として攻撃してしまう抗体が存在する場合を指します。精子を攻撃する抗体があると、不妊の原因となります。

男性の場合

造精機能因子

男性不妊の最大の原因と言えるのが、精子をつくりだす機能に障害がある造精機能障害です。精子の数が少ない乏精子症、精液の中に精子が存在しない無精子症などによって、妊娠が困難になります。

性機能因子

勃起・射精の能力、性欲の低下や喪失によって性交渉ができなくなることを性機能障害と言います。身体的な問題だけでなく、精神的なストレスや生活習慣の乱れも原因となります。

精路因子

精路にかかわる因子としては、精子がつくられているにも関わらず、精液中に精子を出せなくなる閉塞性精路障害が挙げられます。炎症・手術の既往、先天的な閉塞などが原因となります。

妊娠しやすい
タイミングはいつ?

妊娠しやすいタイミングはいつ?一般的に、妊娠しやすいのは生理直後から1~2週間頃となります。特に、排卵日前の数日~排卵日当日は妊娠が成立しやすくなります。パートナーとの性行為は、この頃に複数回、行うのがよいでしょう。
いわゆる「危険日」も上記と同じようになりますが、可能性としてはいつ性行為をしても妊娠は成立し得るため、妊娠を望まない場合には、確実性の高い避妊をすることが大切です。

妊娠しやすいタイミングの計算・予測方法

オギノ式

「生理の14日目に排卵が起こる」という前提のもと、ご自身の生理周期から14を引き算し、その答えを「排卵が始まるまでの日数」と考えます。
たとえば生理周期が29日であれば、上記の計算を行うと答えは「15日」になります。これにより、生理開始から15日目が排卵日だと予測できます。

基礎体温の計測

基礎体温の計測婦人体温計で基礎体温を測定し、記録します。基礎体温が上がる3日間に、排卵日が含まれることが多くなります。

排卵日予測検査薬の使用

黄体形成ホルモンの上昇濃度を検出し、排卵日を予測するキット(尿検査)を使用するという方法です。キットは、薬局・ドラッグストアで購入できます。

おりものの観察

一般に、排卵日が迫ると、とろみのあるゼリー状のおりものが出るようになります。また、排卵日の1~2日前に、その量がもっとも多くなります。この性質・量の変化をもとに、妊娠しやすいタイミングを予想します。

妊娠しづらい場合の検査方法

妊娠しづらい場合、医療機関では主に以下のような検査を行います。

基礎体温の測定・記録

基礎体温とは、朝目覚めた直後に安静状態で測る体温のことです。
卵巣機能が正常に働いているかを確認するため、基礎体温の測定・記録を指導します。

血液検査

主に、卵巣刺激ホルモン、卵胞ホルモンなどのホルモンの値について調べます。必要に応じて、プロラクチン、甲状腺ホルモンも測定します。

超音波検査

膣からの超音波検査では、子宮の形、子宮内膜の厚みなどが分かります。また、卵巣内の排卵の準備の状態も観察し、排卵日を予測します。卵巣に異常な腫瘍や嚢胞がないかも同時にチェックできます。

子宮卵管通過検査

子宮に生理食塩水などを注入し、卵管の通過性の善し悪しを確認します。
卵管が詰まっているかどうかを評価でき、卵管因子による不妊の原因を特定するのに役立ちます。

頚管粘液検査

精子を子宮内へと侵入しやすくする頸管粘液の量を調べる検査です。
排卵期にパートナーと性交渉をしていただき、経管粘液に含まれる精子の数などを調べることも可能です(性交後試験)。

精液検査

男性側の不妊原因を確認するために行う検査です。精液を採取し、精子の数や運動率、形態などを詳細に調べます。

当院で行う不妊治療

たまごクリニックでは、主に以下のような不妊治療に対応しております。

ホルモン療法

女性ホルモンを投与し、排卵を誘発したり、黄体機能を調整したり、月経周期を安定させることで、妊娠しやすい身体づくりを目指します。主に、排卵障害・黄体機能不全・高プロラクチン血症・甲状腺機能異常・糖代謝異常がある方に行います。

漢方療法

漢方療法お一人おひとりの体質・体格、生活環境などに応じて、漢方薬を処方します。一般的な不妊治療に抵抗がある・疲れてしまった、体質から改善したい、不妊の原因が分からないといった方におすすめです。他の不妊治療と組み合わせることも可能です。

タイミング法

タイミング法一般的に最初に試みる不妊治療です。超音波検査などにより医師が排卵日を予測し、妊娠しやすい日にパートナーとの性交渉を持っていただきます。

人工授精

人工授精一般的に、タイミング法の次に試みる不妊治療となります。当院では、子宮内人工授精に加えて、より妊娠率の高い卵管内精子還流法にも対応しています。

卵管内精子還流法

精子を卵管内へと注入します。排卵した卵子の近くに精子が到達しやすいため、子宮内人工授精よりも高い確率で受精・妊娠が期待できます。

子宮内人工授精

精子を子宮内に注入します。精子が子宮内へと確実に到達するため、通常の性行為と比べると、精子と卵子が出会い受精・妊娠する確率が高くなります。

卵管開口術

卵管閉塞、卵管留水腫などに対する治療です。卵管の閉塞や狭窄を改善することで、卵管の通過性を改善し、妊娠しやすい環境をつくります。

骨盤血流改善療法

医療機器を用いて身体を温め、子宮・卵巣の機能回復、卵子の質の向上を図ります。卵子・受精卵の質が良くないと言われた方、胚の質はいいけれど着床しにくい方、冷えを自覚されている方におすすめです。

妊娠しやすい身体作りとは

妊娠しやすい身体作りとは

女性の場合

バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動が基本となります。飲酒、喫煙はなるべく控えましょう。
食事においては、子宮内膜の健康を保つタンパク質、良質な脂質などを意識して取り入れることをおすすめします。
また、無月経・生理不順の予防のため、適正体重の維持に努めましょう。ダイエットをする場合も、無理な食事制限などはお控えください。

男性の場合

食事・睡眠・運動、飲酒・喫煙については女性と同様、基本的なことを大切にしてください。
男性の場合は、サウナ、熱い風呂をお控えになることをおすすめします。これは、精子が熱に弱いためです。
また、精子の生成に欠かせない亜鉛、活性酸素を減らすビタミン類などを意識的に摂取するのも良いでしょう。