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男性不妊検査

不妊の原因は男性にも?
男性不妊について

不妊の原因は男性にも?男性不妊について男性不妊とは、男性側に原因がある不妊のことを指します。
男性不妊の原因の約8割を、良好な運動精子を十分につくれない造精機能障害、精子の通路が詰まる精路通過障害が占めます。
その他、ストレス・過度な飲酒・喫煙・肥満・睡眠不足などの生活習慣の乱れなども、男性不妊の原因になると言われています。

男女比でみる不妊の原因

WHOの研究によると、不妊の原因の約半数は男性側にあると報告されています。
以前は「不妊の原因は女性に多い」というイメージがありましたが、実際には男女ほぼ同じ割合で要因が存在します。不妊治療を考える際には、女性だけでなく男性も一緒に検査・治療に取り組むことが大切です。

男性不妊のセルフチェック

以下に該当する方は、男性不妊になりやすいと言われています。

  • 高年齢(一般に35歳以上)
  • 停留精巣、鼠経ヘルニアの手術の経験がある
  • おたふくかぜにかかった後、精巣が腫れた
  • 勃起が不十分、続かない
  • 陰嚢の大きさに左右差がある
  • 抗がん剤治療や放射線治療を受けたことがある
  • 太っている、糖尿病である
  • 喫煙習慣がある
  • 食生活が乱れている
  • サウナをよく利用する、熱いお風呂が好き
  • 締め付けの強い下着やズボンをよく履く

男性不妊の主な原因

精索静脈瘤

精巣の静脈が拡張し、精巣の温度が上昇することで、精子の生成や質に悪影響を及ぼすことがあります。

精子異常

精子の数が十分でない「乏精子症」、精子の運動率が低い「精子無力症」、精子の形状に異常がある「奇形精子症」などがこれに該当します。

ホルモン異常

低テストステロン、黄体形成ホルモン・卵胞刺激ホルモンのバランスの乱れなどが、精子の形成に悪影響を及ぼすことがあります。

無精子症

精液中に精子が存在しない状態です。精管が閉塞していたり、精子が形成されないことが原因となります。

性感染症

クラミジア感染症や淋菌感染症といった性感染症は、精路の閉塞、精巣・精管の炎症を引き起こし、不妊の原因となることがあります。

抗精子抗体

免疫機能が精子を異物と捉え、抗体をつくり、攻撃してしまうことがあります。

先天的異常

クラインフェルター症候群などの遺伝性の染色体異常がこれに該当します。

薬物・化学物質の影響

抗がん剤をはじめとする一部の薬物、化学物質が、精子の生成・質に悪影響を及ぼすことがあります。

男性は何歳から
妊娠しづらくなる?

男性における妊孕性(妊娠のしやすさ)は、19~26歳でピークを迎え、35歳くらいから徐々に低下していくと言われています。女性に比べるとその変化は緩やかですが、加齢に伴う精子の運動率や精子正常形態率の低下によって、徐々に妊娠が難しくなるのです。
また、年齢が上がるにつれて精子のDNAの損傷リスクが増加することも報告されており、受精やその後の発育に影響するケースもあります。そのため、男性においても「年齢」は妊娠に関わる重要な要素の一つと考えられています。

男性不妊の検査内容

精液検査

精液検査採取した精液を用い、精子の数・運動率などを調べます。
精子速度デジタル解析装置を使い、詳細な精子運動速度も計測します。
※検査前の2~3日は、禁欲をお願いします。

ホルモン検査

  • LH、FSH
  • プロラクチン
  • エストラジオール、プロゲステロン
  • テストステロン

検査を受ける際の流れ

ご予約

1ご予約

当院は完全予約制となっております。
初診の方のご予約については、診療日の9:00~11:30、17:00~19:30に、電話で、またはWEB予約で受け付けております。
適切な受診日や細やかな相談に対応していますので、電話での予約をお勧めします。
TEL:06-4865-7017

2禁欲期間

受診日の3~4日前から、性交渉・マスターベーションを避ける禁欲期間を確保してください。

3精液の採取

ご来院いただき、マスターベーションによって精液を採取します。
ご自宅で採取した精液を、3時間以内にお持ちいただくという方法もございます。

4各種検査

採取した精液を用い、各種検査を実施します。

治療計画の説明・治療開始

5治療計画の説明・治療開始

検査結果をもとに、治療計画を作成し、ご説明いたします。その内容についてご理解・ご同意いただけましたら、治療へと移ります。

精液検査を受ける際の注意事項

精液検査を受ける際には、以下の点にご注意ください。

検査前の3~4日は
禁欲をする

正しい結果を得るため、検査日の3~4日前から、性交渉・マスターベーションを避けてください。

所定の容器にすべて
採取する

すべての精液を容器に入れていただく必要があります。

コンドーム・潤滑剤などを使用しない

コンドームの中に射精したものを容器に移す、潤滑剤を使ってマスターベーションをするといったことはお控えください。コンドームがないと難しい方は、精液検査用の滅菌コンドームを用意しています。

自宅で採取する場合は
3時間以内に受診する

院内での精液採取に抵抗があるという場合は、ご自宅で採取していただくことも可能です。
ただしその場合、3時間以内にご持参いただかないと、正しい検査結果が得られないことがあります。

男性不妊検査の費用

検査内容 費用
精液検査
(保険)
200円
精子速度デジタル解析
(自費)
1,100円(税込)
(初回、その他必要時に
施行)
ホルモン検査(保険) 1項目 約500円
一般不妊治療管理料
(3ヵ月に一回)
750円

当院では可能なかぎり保険診療で行っておりますが、内容、回数、量によって保険がきかない場合がありますのでご了承願います。
保険診療費用は自己負担3割で計算しています。
自費費用は消費税を含んでいます。
同じ内容のものでも使用薬剤の量や検査回数による判断料の違いなどにより異なる料金になることがあります。
検査治療費用には毎回診療費用400-1,000円が加算されます。