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ピル・LEP処方

ピルとは?

ピルとは?ピルとは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2種類の女性ホルモンが含まれている合成ホルモン剤です。
当院では、PMSや生理痛の改善、避妊などを目的としたピル(低用量ピル・超低用量ピル)の処方を行っております。
休薬期間を除き毎日内服するわずらわしさ、不正出血のリスクなどデメリットもありますが、患者様が安心して日々を過ごせるよう、当院がサポートさせていただきます。

ピルの4つの分類

ピルは、含有する女性ホルモンの量に応じて、以下の4つに分けられます。それぞれ、使用目的が異なります。

  • 高用量ピル
  • 中用量ピル
  • 低用量ピル
  • 超低用量ピル

最近、卵胞ホルモンを含まない黄体ホルモンのみのピル(ミニピル)が新たに日本でも避妊薬として承認、発売され、上の分類に属さないものがあります。

高用量ピル

女性ホルモンの量がもっとも多いピルです。
ただ、副作用が強く現れることがあるため、現在ではほとんど取り扱いがありません。

中用量ピル

低用量ピルよりもエストロゲンの量が多いピルです。
主に月経日の移動(早くする・遅くする)に使用します。

低用量ピル

エストロゲンの量が0.05mg未満のピルです。通常、「ピル」と言えばこの低用量ピルを指します。
主に避妊、PMS(月経前症候群)・生理痛の改善のために使用します。

超低用量ピル

低用量ピルよりエストロゲンの量が少ないピルです。
主に、月経困難症の改善、子宮内膜症の治療に使用します。

PMSにも効く?
低用量ピルの3つの効果

当院で取り扱う低用量ピルには、主に以下のような効果が期待できます。

PMS・生理痛の改善

女性ホルモンの変動を抑えることで、PMS(月経前症候群)、生理痛、月経不順、月経過多などを改善します。
また、肌荒れの改善も期待できます。

このような症状・お悩みはございませんか?

  • 生理痛が重い・つらい
  • 生理前になるとイライラしやすい
  • 気分の落ち込みや不安感が強くなる
  • 頭痛やめまいが生理前・排卵時に起こる
  • 胸の張りや痛みがつらい
  • むくみや体重増加が気になる
  • 肌荒れやニキビが生理前に悪化する

避妊

ピルを毎日正しく内服することで、約99.7%の避妊効果が得られると言われています。
通常、月経が始まった日から内服を開始し、その場合は当日から避妊効果が認められるとされています。

疾患の予防

卵巣がん、子宮体がん、大腸がんなどのリスクを低減させる効果があると言われています。

当院で取り扱うピルの種類

当院では、主に以下のピルを処方しております。

フリウェル(第1世代)

月経痛などの月経困難症の改善に有効です。
ジェネリック医薬品です。

ファボワール(第3世代)

男性ホルモンの作用が弱いタイプで、ニキビなどの副作用が起こりにくいと言われています。
ジェネリック医薬品です。

ヤーズFlex(第4世代)

男性ホルモンの作用がほとんどなく、弱い利尿作用があります。にきび、むくみの改善といった効果も期待できます。
定期的な休薬期間を設けずに連続服用ができるタイプのピルです。ただし、連続服用は120日までとなります。
休薬期間の症状(骨盤痛や頭痛、乳房痛、腹部膨満感)が減少するほか、不正出血のリスクも抑えられます。

ドロエチ(第4世代)

ヤーズFlexのジェネリック医薬品です。

アリッサ

エストロール(E4)を含有したピルです。月経困難症の治療に使用します。
血栓症のリスクが抑えられるという特長を持ちます。喫煙している方でも選択しやすいピルと言えます。

スリンダ

従来のピルと異なり、エストロゲンを含みません。これにより、血栓症のリスクが抑えられます。

ディナゲスト

月経困難症の改善、子宮内膜症の治療に適応のある黄体ホルモンのみの薬です。

ピルの服用方法

ピルは大きく、21錠タイプと28錠タイプに分けられます。

21錠タイプ

21錠で1シートになっています。
毎日、決まった時間に1錠ずつ内服し、21錠を飲み終われば、7日間の休薬をします。
休薬期間があければ、再度同様に毎日1錠ずつ飲み、これを繰り返します。

28錠タイプ

28錠で1シートになっています。
毎日、決まった時間に1錠ずつ内服します。
21錠タイプで起こりやすい飲み忘れ(休薬期間があけてからの飲み忘れ)を防ぐため、21錠に加えて、7錠の偽薬(プラセボ)があります。

【状況別】ピルを飲み忘れた
場合の対処法

【状況別】ピルを飲み忘れた場合の対処法ピルは休薬期間を除き、毎日、決まった時間に内服します。ピルを飲み忘れた場合には、以下のように対処してください。
何かご不安がある場合には、お気軽にご相談ください。

12時間以内に気づいた場合

普段飲む時刻を過ぎたものの、12時間以内に飲み忘れに気づいた場合は、すぐに内服してください。12時間以内であれば、避妊効果への影響はほとんどないと言われています。
翌日は、また普段通りの時刻に内服します。

12時間以上が過ぎて
気づいた場合

この場合も、すぐに内服します。次のピルは、普段通りの時刻に内服します。
比較的短い時間のあいだに1錠ずつ計2錠を飲むことになりますが、避妊効果への影響はほとんどないと言われています。

24時間後に気づいた場合

1日飲み忘れ、次の日の内服時刻に気づいたというケースです。この場合は、そのタイミングで2錠をいっぺんに飲みます。
上記の対処ができれば、避妊効果への影響はないと言われています。

※休薬期間やプラセボ期間の直前・直後に飲み忘れた場合は注意が必要です。服用再開後、連続して7日間内服するまでは、十分な避妊効果が得られないと言われています。

48時間以上が過ぎて
気づいた場合

2日続けて飲み忘れたというケースです。この場合、避妊効果は一旦、ほぼ失われます。
使用中のシートを継続して使うことはやめ、生理が来るのを待ってから、新しいシートを使用します。

ピル処方の流れ

ご予約

1ご予約

当院は完全予約制となっております。
初診の方のご予約については、診療日の9:00~11:30、17:00~19:30に、電話で、またはWEB予約で受け付けております。再診察はオンライン診療をお勧めしています。
適切な受診日や細やかな相談に対応していますので、電話での予約をお勧めします。

TEL:06-4865-7017

問診・診察

2問診・診察

問診と医師の診察を行います。
服用中の薬、喫煙習慣の有無、血栓症のリスクなどについてお尋ねします。
※お薬手帳など、服用中の薬の内容が分かるものをお持ちください。

3検査

血圧測定、また必要に応じて超音波検査を行います

処方

4処方

ピルの処方をいたします。内服方法・副作用・注意事項などについて、詳しくご説明いたします。

2回目以降

52回目以降

2回目以降は、血圧測定ののち、ピルを処方いたします。ただし、何らかの症状があり保険診療となる場合は、医師の診察が必要になります。

ピルの種類と費用
(保険、自費)

内容(すべて1ヶ月分となります) 費用
フリウェルULD(保険) 570円
ヤーズFlex(保険) 2,540円
ドロエチ(保険) 690円
アリッサ(保険) 1,520円
ディナゲスト(保険) 1,446円
ファボワール(自費) 2,200円(税込)
スリンダ(自費) 3,300円(税込)

当院では可能なかぎり保険診療で行っておりますが、内容、回数、量によって保険がきかない場合がありますのでご了承願います。
保険診療費用は自己負担3割で計算しています。
自費費用は消費税を含んでいます。
同じ内容のものでも使用薬剤の量や検査回数による判断料の違いなどにより異なる料金になることがあります。
検査治療費用には毎回診療費用400-1,000円が加算されます。

よくある質問(Q&A)

ピルを飲むと太りますか?

ピルの成分によって食欲が増進し、太ってしまうというケースが稀に見られます。ただ、その場合も内服を継続することで、食欲は落ち着くと言われています。

ピルを飲んでいても妊娠する可能性はありますか?

正しく内服すれば、避妊効果は約99.7%になると言われています。つまり妊娠する確率は、約0.3%ということになります。

ピルを飲んでいたらいつ生理が来ますか?

通常、休薬期間(プラセボ期間)に入って2~4日後に生理(消退出血)があります。通常の生理と比べて、経血がサラサラしている・少量であるといった変化が見られることもあります。4日が過ぎても生理が来ない場合は、一度ご相談ください。

服用中に妊娠してしまったら?

すぐにピルの内服を中止し、処方医にご相談ください。妊娠中のピルの内服による健康への影響については、未だはっきりしたことが分かっていません。

ピルの副作用はなんですか?

不正出血、吐き気、乳房の張り、頭痛、下腹部痛、むくみなどが報告されています。また、血栓症・心筋梗塞・脳卒中などのリスクが、ピルを内服していない人と比べて若干高くなると言われています。